クラニオセイクラルの参考図書として、「レジリエンスを育む」というのを、紹介されました。
内容が難しいこともあり、すぐ眠くなってしまい、なかなか進まないのですが、
読み終えました。
ただ、一度読んだだけでは、へぇ~すごーい!と思って読んでいても、なかなか理解する、というところまでいきません(汗
ブログに書いていきながら、自分の理解も深めていこうと思います。
ご興味ある方は、お付き合いください。
読んで私が理解したことを書いていきますので、内容を知りたくない方は、ブログは読まないでください。
ポリヴェーガル理論という新しい理論による、発達性トラウマについて書かれています。
レジリエンスとは、適応力というか、対応力というか、自分が困難なことや脅威に感じることに
ぶつかった時、どう回復するかといった、反応力のことのようです。
書いててもなんのこっちゃ??な感じです(笑)
自律神経の中の副交感神経を構成している神経に、脳神経である迷走神経があります。
その迷走神経には、腹側迷走神経系と背側迷走神経系があります。
それまでは、自律神経は2通りだと考えられていたものが、3通りあるとの考えです。
普段の生活の中でもそれぞれの役割があり、活動している時と、リラックスしている時に自然と使い分けています。
今回は、脅威に対した時の働きについてみていきました。
脅威に対して反応するときには、新しい神経系(それでも8000年前哺乳類からのもの)から使っていくようです。
それは、生理学的には最も複雑な反応とのこと。
例えば、友好的にふるまったり、相手の機嫌をとったり、交渉したりして、和解しようとします。
それは、腹側迷走神経系が使われます。
私たち現代人には、おなじみの対応かと思われます。話し合いなどです。
それがうまくいかない時だったり、そもそも身体的な脅威を感じている時などは、
蹴ったり、叫んだり、走ったりといった物理的な闘争/逃走をしようとし、交感神経を使います。
話し合いをしても解決できない時や、急に襲われたときに逃げる、などです。
それでも解決できない時に、古い神経系(5億年前の潜水哺乳類からのもの)を使い、
凍り付きと言われる、筋肉の緊張や心拍・呼吸を低下させ、不動化します。
それには、背側迷走神経系が使われます。
野生の草食動物が肉食動物から逃げられないとなったときに、自分を守るために文字通り凍り付きます。
人間でいうと、受け入れがたい現実から自分を守るために、閉じ込める、などです。
幼少期、特に乳児や幼児3歳くらいまでの体験によって、自身の神経系の発達の基礎が形作られます。
赤ちゃんの時にびっくりして泣いた場合、闘争/逃走反応が即発動されます。
その神経系を養育者がなだめる、一緒に落ち着かせてくれることを協働調整と言います。
この協働調整というものを繰り返していくと、自己調整の能力を発達させ、内なる調整ができるようになっていくそうです。
この自己調整の発達は、トラウマ性ストレスへの強力な予防手段となりえる、とのことです。
ですので、幼少期の養育者とのつながり、絆がトラウマの悪影響を防ぐ鍵となります。
しかも、繰り返し繰り返し、学習して獲得していくもの、ということですね。
自分が親という立場にあるので、とても氣になるところです。
今後の彼らに影響することを日々やっている、ということですから。
才能や可能性の邪魔をしたくないな、と思いつつも、日々のことに追われていると、
伸び伸び、とは遠くなっていることもあります。
少しずつでも意識していけたら、いいなと感じています。
ただ、この愛着スタイルは「終身刑ではない」と書かれていますので、
大人になってからでも、過去にあったことを理解し、新たな視点からナラティブ(定義)を新しくすることは可能なようです。